それぞれの春の記憶のほの暗さ
夜のプールはもう見なれてる

遺言を揺らせば春になる

自意識の穴から噴き出してくる海

蓮根の孔を覗けば万華鏡
おそらくすぐに来るでしょう
春

チェルノブイリ
石棺の上に弾降れば
二度死んでいく
人のあること

読めない字をただ
愛してたあの頃と
読める字だけに
閉じこもる今

幸せに暮らすことしか許されない
ジジババさまの不幸な生活

本日の牛の識別番号は
一二七三九五三八

立春
エイのひるがえり

からだじゅうの
はてなを集めて咲くダリア

明け方の街を見捨てて歩きだす

枯野ゆく槍持つように傘持って

まず影を失い雪片は水に

初雪を告げる留守番電話消す

素手で雪うさぎをつくる
じんじんと蒼く
発火する指先

ああ
あの子は最期に私を甘やかすため
バニラアイスを
ぐぶり
と飲みこんだのだ

一人暮らしのおじいさんが
石油ストーブの匂いをつれて
定期検診にやってきた

灰の中から
お星さまのかたちの
ちいさな骨を拾いあげ
死が私の脊椎になった朝

今日よりもまた少し
いのちが減って身軽になる
あしたのあたしに
期待する

たんぽぽみたいな
おでこを押しつけて
わたしの孤独を
もいもいしてくれた柴犬

キツツキのように
笑うねと
たぶん悪口と
察する私
ごめんキツツキ

急降下の夢を見て
口から出た心臓を
戻すのに
手間取り
遅刻しました

霜柱を
全滅させるように
がしんがしんと歩く

ちりめんじゃこの
ちぃさいえび
くらいのラッキーな日

ブラスバンドが光の繭を突き破る

魔法で作った料理が不味い

平和とは大きな口を開けること

終電が終わったあとの
踏切の静けさに似た後悔の念

あきらめのわるい人から春になる

割り箸をわれば片方だけが夏

ソプラノが一直線にすすむ秋

Ｔシャツを何度たたんでみても冬

いもうとに勉強机を譲るとき
大好きだったシールをはがす

引き出しにしまったままの
オカリナが
ひとりでにファの音を出す冬

片方がなくなっただけで
もう片方も捨てられる靴のような
朝を迎える

悲しみがわたしの皮膚に馴染む頃
錆びつくサランラップの切り口

今はもう夕焼けだけしかいない街
ビュッフェのパンが綺麗に燃える

わんぱくを必ず漢字で書く
君の
千切りキャベツの幅は二センチ

爪を一本だけきれいに塗って
しばらく眺めて
落としてしまった

撤退戦みたいな空の色だった
優しさばかりすり減るような

古びた革靴に
色塗って磨いてまた美しく


　　　　　動物たちの苦痛は続く

窓の大きな美容室で
パーマ液を塗布されている間
街路樹のように息を潜める

鬼に崩される生前の積読

鉢植えをすべて
日向に運ぶとき
天国までの道を覚える

たすけてあげた夕焼けが

わたしの街をたべてしまった。

きずついた空を
手あてしましたね、

卒業生 起立。

滲む字の 
詩集をだれかにあけわたす 
買った日よりも増えた重さを

灯台のかたちで
天を衝き上げる
アガパンサスにくらぐらと雨

でこぽんの
でこの部位へと刃を下ろし
うすくかがやきだす春の午後

きみからの
手紙をひざにのせるとき
陶器の犬の耳がまろやか

えいえんを
語るちからが足りなくて
しゃがむわたしの脚のどんかく

ばあちゃんの
きゃべつ畑にかがむとき
うぶ毛のような春が来ている

うわばきを
ぱたこぱたこと鳴らしつつ
生物室へのかいだんのぼる

下じきであおぎっこして
友人とちいさい春の嵐をつくる

うんちでた
うんち出たよと走りくる
いとこを空にかかげてまわる

いちにちの
冒険譚を語り終え
松ぼっくりとねむるおとうと

喧嘩した日の
ふんすいもまぶしくて
ちょうちょと同じはやさで歩く

ぬりたての絵は
はらわたのいろをして
生きる　は　いつも　戦争だった

逆上がりして
蒼天にとびこんだ
いとこは羽をひろげなおして

きりんの子みたいに
首をのばしたら
かすかに雨の声がきこえる

将来の夢はひまわり

いもうとの
ひとふで書きのような寝すがた

あおぞらを
うすく広げて咲いている
ネモフィラ

うすあかいひかりを
ひっくり返すように
はまぐりの身を並べる祖母

くたくたの
もやしみたいな表情で
友はそれでも積分を解く

いつまでも
でんぐり返しして　きみは
世界の端まで行ってしまった

晴れた日にふる雪がすき

かなしみは
はなのあたまでりんとほどけて

わた雲をゆびさしながら

親友と
卒業までのひざしを歩く

文鳥の
ブンザエモンのくちばしは
さくらでんぷの色してひかる

春菊をしゃもり、
しゃもりと噛みしめて
口いっぱいに森をひろげる

でもわたし、わるくないのに


みみずくの顔して
母に叱られている

脈拍を
たがいの首で取りあって
ほこりちらつく理科室に雨

太陽と
いう球体へ駆けだして
しばいぬの子のしっぽころるん

教室の机に
ほほをのせるとき
まぶたをぬけるしおかぜの音

はなびらとみずの近しさ
すいてきが
はもんはもんとひろがってゆく

ちぷちぷにふくらむトマト

じいちゃんの
はたけに水をさんさんとまく

ぬっそりと
片目を月のように開け
猫のしっぽがわたげをはじく

すいさいの
絵の具の赤のすきとおる
ぶぶんでえがくきんぎょの背びれ

ふわふわの
言葉だけでは
生きてけない
マフラーだって
ちくちくしてるし

そこらじゅう
白いマスクの抜け殻が
溢れてもまだ羽化しない街

好きという輪郭さえも知らないで
型抜き型抜き並べるハート

蛍光ペン引き直された跡に見る
ブックオフより向こうの誰か

どうしてと
聞かれることがこわいから
傷口に貼るセロハンテープ

紫陽花をいっしょに見れば中学の
校歌みたいに透き通る恋

感情のうつわにそっと水を張る
何かが飛んでくれば沈める

僕を知らないまま僕でいたかった
逆光の樹を切る夢をみた

落としたら吸い殻入れには落ちな
くてそういうふうに傷つけてきた

がしゃがしゃと君が振ってる
いろはすに無数の流星が砕けて夏

もう君を見ることはないこの街の
雨は地面にひかりを落とす

ラケットのガットに小さな溝があ
り　そんな風に去った君がいる

季節が一枚
めくられてゆくよ
春用の帽子が
ゆるい雨を受けているよ

指の影のカケラを
ひとつひとつ拾ってゆく
明日を始めるのに
いい春の夜だ

十万字
誰にも見せない小説を
書いて密かに復讐している

お腹の下から
まばゆいひかり
湧き出し続ける
ていねいに身を
水鳥掻けば

どうしたって
雨は止むし
日は昇るし
空は一つだし

教室にノの字のあふれ風光る

あの波は昔、おれの舌だった

夜、洗濯機が
新しい海に
　なろうとして
音を立てる

句読点が文字の涙みたいに無力だ

むしゃくしゃして
空の一番下のところを蹴る

水温む二位抜いて二位になる

恋人と路上でキスをしていたら
すぐに終わってしまう十代

教習のビデオで古いイケメンが
死角を目視し続けている

空爆の爆発音を聞くだれも入って
こない自分の部屋で

ファスナーを最大限に引きあげて
なにもできないんだぼくたちは

花ひらくつま先で喉なぞりあげ
ゆっくり走る静電気たち

もう二度と
会えない人がいることに
気づかず海を見ていたあの頃

クーピーの
みどりをさわさわ削る春

泉です　とても深くて
きれいです
ゆびさきにみんながいるの、
見える

一本のマッチをカシュッと擦る
ようにあの時好きと言えば
よかった

切れかけの蛍光灯は淡々と
誰かにモールス信号を送る

小夜中に指先分だけ窓を開け
春の鼻先を撫でている

亡き家を探して歩く婆ちゃんの
カバンの中身を誰も知らない

もう雨を避けては走れないらしい
弟が折り畳み傘を買ってた

坂道をノーブレーキで下る時
耳の輪郭が少し透ける

やぎの五円玉みたいな目つき

父の本
開いたページには
四十年前の肩たたき券

浪人が決まった朝の
菜花のスープ

水晶は光が凍えたみたい

訃音あり寒月はまだ透きとおる

薄氷の破片に跳ねる
一筋の光みたいだ
きみの書く文字

太陽を浴びて笑ってる水面を
プールの底からずっと見ている

誰にでも罰されたくて
星のない空
柔らかな濃紺の空

自転車を
誰かが壊す
何回も
死ねと言われる
ような怖さが

騙し絵に騙されようとする君は
目を細めたり遠ざかったり

指の記憶で捲る頁が燃えている

この街に１２年も住んでしまった

吹く風の香で
次に何が起こるか
わかるほどに

モノレールで玉虫を助けていたら
危篤の知らせ

祖父は虹色を引き翔び去った

ヒトカゲを
火蜥蜴と知る
療養中

今は寂しい百貨店の地下階で
お惣菜広げる祖母くらいの人

夢で見た
知らないけれど懐かしい街に
焦がれて風呂釜洗う

右上のボタンで閉じない現実を
スカーフみたいに纏って祈る

看板だけは陽気なままに
パチンコ屋跡が朽ちていく

イオンの屋上に火曜日見つけた

雨の日は透明
雪の日は水晶

私のなかに眠る子ども

リモコンの角が優しいこととかを
あなたに教えたかった、春だ

森羅万象が
折り畳まれていそうな
泣きぼくろ

聞こえない声に耳を傾けるように
白紙を埋める、埋めるの

水道が凍って初めてわかる
水の重さとしなやかさ

夕焼けの向こうから聞こえる
迷子の老人の名前と特徴と年齢

タクシーが３台続けて
止まらぬ夜にふと
透明人間になりたい

探す人がいる限り
その人はまだ生きている

溶けていく金平糖のイガイガの
イガの果から生まれた銀河

ささくれを
アロンアルファでくっつける
それ以外は完璧な君

風呂で思いつく言葉のあれこれ
まだぴとぴと、と雫が垂れてる

優しくしたくて作ったカレーに
溶け残る不満、刻むのわすれた

雲は水蒸気だから寝転べないよ
と言うだけの簡単なお仕事です

傘の先っぽ
ピンヒールみたいに細くなり
私、おとなになってしまった

くるぶしと鎖骨を軽視した十代

ネックレスつけるように夜風

げっ歯類
みたいな歯を立てて
私を食べる２月の風

おいしいね
食べてごらん、寂しいから

祖母が昔
拾い忘れたものたちを
集めるように背中丸めて

アシンメトリープリーツスカート
佐保姫は

革靴をよりどりみどり竜田姫

筆跡のきれいな勝訴秋の昼

せたんぱるくらぱるくもんそ
木の芽時

スニーカーあぶくを立てて洗う春

仮の世に甘く正しい春キャベツ

花食べる鳥を告発する授業

春の風邪シールを重ね貼るような

六歳に
頭をぽんぽん
撫でられて
私の扱い方を知る

立春の鳴かせてもらえない薬缶

みなさんが静かになるまで
春でした

十のうち二くらい当たる
どうせなら
全部外れて欲しい予想の

主語デカいほどよく燃える

あーあ、
クラムボン
美しい　
オノマトペを
教えてください。

物語を作りたいなら
月と猫に
尋ねなさい

君と飲むビールは
まずい、
君のこと好きかもしれんと
思ってしまう

蝋梅の飴細工に似た日常

まだ僕は
地球が丸いって
信じてない

ほうれん草の
お浸しくらい疲れた、と母

炭酸を今日は振らずに手渡した

私家版を撫でて一日を終わらせる

遠い比喩引き寄せ白木蓮が咲く

三月はキリンもまつ毛まで眠る

ハーブ煮る鍋底に春あらし吹く

鉄塔に展翅されゆく春茜

きらきらとネーブル転げ落ちる坂

「　　　　　」声を攫って花の滝

コンタクトぐにゅりと潰す花疲れ

液晶を突き抜けここに砂嵐

練乳の匂いがする擬音

あなたも怖かったですか
わたしに触れるの
十光年の卵の殻

塩鮭が瞼のように置かれてる

墓石に映る目ん玉寒茜

銀座三越のライオンは
生肉を食べない
空間を呑む

幸せは指の間からさらりと抜けて
どこかで発芽のときを待つ

でっぷり太った悲しみを
さっと卵に潜らせて
からりと揚げてきつね色

仔猫のおなかのにおいで
呪いが解けることもあるのさ

それがいのちと知らず
いのちと遊ぶこども

片耳を梟にならくれてやる

結婚指輪を失くしたことに
気付いた日
見たこともない花の蕾が開く予感

戦争を知らない僕に老人が
冷やし中華を作ってくれる
 

前にこの映画を見た日は君が居て
人差し指の爪が割れてた

とれかけのボタンを
そのまま音楽にしたようなひと　
声が聞きたい

浴室の排水口が受け止める
他人のために剃った体毛

句読点うつように眠る
読みやすくしとくから誰か
開け私を

わが母はぬくたい楽器として
産んで音が出るだけで
愛してくれた

今夜使ういのちの数を決めてから
スーパーに行って迷いなく買う

傘の骨折りたたむとき血まみれの
獣折るよう手が濡れていく

この部屋に私を置くのを好む人
がいない時間も家具として立つ

制服たち
はるのひかりをこわがって
ここを出てもわたしって続くの？

泣いても泣いても私が流れ出ない

さよならを
うたうあなたの吐息として
コップの淵がくぉーんとなきます

ラジオから流れるニュースに
介入できず
わたしは世界に生きているだけ

実はきょう
私のなかの
ふうせんが
膨らみつづけて
地球をつつんだ

ひかりたつ動物園の外側の
ホモ・サピエンスの
エリアで暮らす

世界中のひまわりは
ゴッホの影響を受けている

猫砂を一度買ったことを
猫の死後も
憶えてくれるAmazon

火は燃えること以外の
すべてを忘れている

雪って
最果てで焚かれた
言葉の灰なんだ

恋人は一生分の卵抱き
割れないように春雨を駆ける

解けるとき雪が仄かに光ること
誰も知らずに過ぎる三月

チューリップは幼いと決めつける

履歴書に
書けないことを増やしてく
二人で買ったアイスのこととか

今日の放課後は繭を作ろう
音楽室の鍵

「今日」を終わらせない
それだけのために光る常夜灯
私の恒星

布団の中で乱反射　ブルーライト
外は寒いから
ここから教祖を見つけてみる

実は存在しないらしい
誰もが知っている
東京特許許可局

なないろのリボンを
結んであげるから
あなたの雨は
ここでおしまい

寂しさをいつか
はんぶんこしたくて
今川焼きで予行演習

ぼくのしゃぼん玉割らないで戦争

ダイレクトメールだけが祝う
私の誕生日

静寂を破り
ページをめくる音だけを
慰めとする日

かかとをすり減らし
選りすぐりの志望理由
清らかさを増していく
私の上澄み

金木犀の香りを知らなくても
生きていける

雪のしろさを忘れても
生きていける

カーテンの柄を数えている
薄青い朝

靴下もひえる真夜中
窓をくぐるサイレン

自意識の穴から噴き出してくる海

馬つよく強くはしって春の坂

蓮根の孔を覗けば万華鏡
おそらくすぐに来るでしょう
春

チェルノブイリ
石棺の上に弾降れば
二度死んでいく
人のあること

中学に行くからと言って
髪を切った娘と作る
コロッケうふふ

幸せに暮らすことしか許されない
ジジババさまの不幸な生活

枯野ゆく槍持つように傘持って

逃亡　繁華街は水溶性の光

まず影を失い雪片は水に

初雪を告げる留守番電話消す

素手で雪うさぎをつくる
じんじんと蒼く
発火する指先

星月夜
薄皮をむいて
甘く濡れた蜜柑のふさを
青のお皿にならべました

あの子のいない桜の季節を
あたしはどうむかえれば
よいのでしょう

ああ
あの子は最期に私を甘やかすため
バニラアイスを
ぐぶり
と飲みこんだのだ

一人暮らしのおじいさんが
石油ストーブの匂いをつれて
定期検診にやってきた

サナトリウムの庭
春の小鳥と
移動図書館

真夜中
春が近づいてくる
愉快でかなしくてこわい
サーカスのパレードみたいに

民族は
デザインだ

意思疎通ができそうな
シロクマ
フランソワポンポン

キツツキのように
笑うねと
たぶん悪口と
察する私
ごめんキツツキ

バレンタインデー
撲滅委員会委員長

悔しい時は
後ろ向きで
あっかんべー
でべその浮力で
宇宙へとんでけ

急降下の夢を見て
口から出た心臓を
戻すのに
手間取り
遅刻しました

かまちょは
かまきりのなかまだと
おもってました

本気中の本気が試される
鬼ごっこと綱引き

保育士の姉は
その言霊はよかったかな？
と叱っている

梅かおる
孫の手
あの時の位置で

ブラスバンドが光の繭を突き破る

いもうとに勉強机を譲るとき
大好きだったシールをはがす

早春の川に流れる白線の
色とりどりの僕らの未来

黒魔術用に飼われる黒揚羽

真っ白な杏仁豆腐を傷つける
みたいに鳴き雪を聴くふたり

積もる雪
埋もれる夕日
父の不在

真夜中に聞こえる透明な足音
ため息に寄生する僕のかなしみ

あの夜のスプーンの重み
たましいは
どんなものにもくまなく宿る

受話器からきこえるパンを齧る音
サアカスはもうこの町を出た

悲しみがわたしの皮膚に馴染む頃
錆びつくサランラップの切り口

少しだけあなたを思い出す時の
シャワーヘッドのしずかな重さ

今はもう夕焼けだけしかいない街
ビュッフェのパンが綺麗に燃える

こわいほど綺麗に
忘れてしまうから
またね、
あの日の春の坂道

真っ青な孤独はかつて夜だった

シリウスがずいぶん
南に来たんだ
梅の香る夜だから

爪を一本だけきれいに塗って
しばらく眺めて
落としてしまった

二百円弁当食べる沈黙に
ヘリの羽音がしつこく響く

布団にしまいそびれた足首の
ような不安が夕方のビルを照らす

開戦に走る焼野はくたびれて

鬼に崩される生前の積読

思春期に色を塗るなら
黄緑で
キャベツと虫の捕食関係

歯の抜けた鉄琴
音楽室にも雪を降らせる

きずついた空を
手あてしましたね、

卒業生 起立。

好きなひとからの
返事を待つ顔で
たまごの殻をやさしくたたく

川べりに
すわって本をひらくとき
ぺたこぺたことあゆみ来る鴨