方法論で驚く時代は
葡萄のようにみずみずしくて
黒く光って

僕のせいで苦しむ人がいてほしい
電気ブランのように眩んで

仲直りせず初雪を赤い靴

春風にトロンボーンを組み立てる

セーターの
香ばしい枯れ草
野うさぎみたいな少年

月



　　　　　　いい夜だ

突き刺されるなら
寒さが、　　　いい

お前、ゴミだな

将来の貴重資源
ってことだな

あんなに練習したって
緊張は唇を無重力にする

おじゃん　おじゃん
みんな　　おじゃん
うっかり　押したら
消えてった

仔うさぎを
胸に
ほちゃっと抱えつつ
祖父としている演歌のはなし

好きだとは言えない
距離に落ち着いて
手持ち花火を見つめるばかり

ひとなつの
プールを満たす夢の泡
　みたいに
きみと遠くへ行きたい

銀のみずの
ような
こころを明け渡し
あなたが　思想犯でもいいよ

海につづく坂
を
駆け下り　夏を抱く
すべての樹々が眼に痛かった

歩道橋から
親友へ手を振れば
世界にふたりだけのゆうぐれ

かわきながら
強く
ふるえるたましいが
たてがみのような葉陰にふれる

ぽにーてーる
に
風は結われて　かっとばん
剥がし切ったらきみと別れる

じだんだをうまく踏めない
いもうとが
抱きしめている
かいじゅうずかん

高架橋　ぬけて
あなたがいた日々に
いつもれんげが咲いていたこと

わたぼうし
追って
日なたへ駆けてゆく
おとうとの背に立ち上がる虹

樹海になるゆめ
から覚めて　のむ水の
はるさめのような喉ごしだった

おとうさんにも
おかあさんにも
聴かせたかった

春一番の大きなくしゃみ

糖衣
世界が比喩であふれていく

二月が終わる
夜の時計は緑色

プレス機に
焼かれるタコの音のよう
僕を名付けたひとの寝息は

水仙に触れるいつかのわたしたち

右腕を明日に放り込んで寝る

もう目には見えないけれど
窓際の日向に犬が寝転んでいる

曇りのち晴れだといいね
　文庫本
　ぐにっと
　開いた天気になあれ

落椿一輪未解決事件

万国旗のしらない旗と
入道雲、巨人の國を信じたあの時

短詩縦書き重力をいかんなく

淡雪と暴かれてなお
恋人の怒りのように
しんしんと来る

胸部には夕焼けが押し寄せてくる
ようなつづら折りの水曜

生きていることを
知らせようとして
おじいちゃんは
いびきをたてる

もうすこし遠くの鳥よそこにいて
午後の紅茶のフタが開かない

側溝をすり抜けてゆく寄る辺たち
瞼に空を挟んでみたい

消灯、孤独も黙って寝ろ

生きていくことはくるしい
「飽きっぽい」
それが私のカメリアなのに、

行き過ぎた比喩を反省しながらも
膨らんでいく色彩のこと

寒昴缶コーヒーのようなやさしさ

陽に当たる枯草色は幸せだ

公魚は真珠色して光悦忌

(寛永１４年２月３日没)

網棚の東スポの皺余寒です

早春のキオスクで購う喪章です

寝袋の中で感じる明るさ

使いきれなかった
チーズの
ように
眠る

地層のかたちをした僕が
駅前にゆっくり
沈む

羽の形に風をくり抜いて、
この星みたいに、さびしいね
私たちって。

みぎわの春に
ふれた
てのひら

難しい方の「お」です、
そう「を」です。
しゃがんで蟻を見てるみたいな

大体が私のせいであることは
知っているけど月が綺麗だ

浜辺には異国の煙草が落ちていて
少年少女が捨てる故郷

僕の名を
テプラも覚え始めてて
春は眩しい密室である

曇り空を裁ち鋏で切りとる

緩やかな腹痛
鳩時計は白い

この家を出る日は
さっき買ってきた

牛乳の期限の次の日曜日

すべてをほおりだして
さくらんぼ農園へ行くときの
車窓

きみの
そのキリンみたいな睫毛を
思い出している春です

葬式で従妹が受け取るお年玉

ゆっもらも　ゆもっも
と花震わせる
あおむしの幽霊のうたたね

わしがまだ若い頃はな
とうきょうは
とぱうんだきょう
という街でな

桃色のきりんに恋をした子猫
５時のチャイムのなか
駆けてゆく

ドラゴンになりきれないね
僕たちは白く
吐息を混ぜ合いながら

クアッカワラビー悲しかったね

遺跡以上廃墟未満の春の闇

揺られてる電車　隣に立つ人は
バニラとブックオフの残り香

ミサイルの形のピアス薄氷

花杏寮退く君とグータッチ

ゆふやけの土手に手をふる少年の
夏の終はりへ伸びてゆく影

世界平和
麦わら帽子とワンピース
夢で逢ってもしょうがないのに

六畳一人で
でかいくしゃみ

春の昼歩いて地図を買いに行く

春は曙、横断歩道の冷たくて

春の夜の前置修飾ふくらんで
ただ好きだって言えばよかった

脊椎の窪みの鋭さをなぞる
きみは死んだら良い薔薇になる

話したいことたくさんあるの
かっこいい名前の骨を
折ったこととか

初恋は淡水に棲む


かにぱんをゆっくり
解体していく夜更け

学級文庫の選書が
やさしいひとだった

元担任の逮捕聞く朝

あの子まだ十六だった
斎場の鮪は冗談みたいに赤い

別撮りの卒業写真の背景に
爆弾みたく落とす青空

生ハムをふわりと巻いて
本当は花だけ産みたかった、
と姉は

無精卵みたいな言葉を吐きながら
カウンセラーは窓ばかり見た

地下鉄の窓から香る鉄臭さ
暗い線路よ今日をひらけよ

淡色の新しいシャツ干してます
春つかまえよ、はる捕まえよ

しんしんと春の霧雨
降り積もる
考古学者も知らない地層

僕の泣き声が蜂の巣からする

ぶらんこが
ゆらり、ぐわん
金属の冷たさと生ぬるい手
そんなびいるが飲みたい

春風にトロンボーンを組み立てる

歩道橋から
親友へ手を振れば
世界にふたりだけのゆうぐれ

わたぼうし
追って
日なたへ駆けてゆく
おとうとの背に立ち上がる虹

どらいあい　だね、
って
きみが触れてくる
まぶた
に　えいえんみたいなひかり

ひまわりが父の背丈になっていて
水をあげたら抱きしめてきた

上質なテトリスみたく言いあえば
ワイパーのいらないくらい雨

殻の中から
わたしの心を手渡して
信じるときは赤鬼になる

曇りのち晴れだといいね
　文庫本
　ぐにっと
　開いた天気になあれ

九九一覧褪せて緋色の冬終わる

あおあおあおきいろあおあお寒卵

ペットボトルのココアを振ると
冬銀河

さみしさがやわらかく、降る
箱庭できみの影が揺れている

羽の形に風をくり抜いて、
この星みたいに、さびしいね
私たちって。

みぎわの春に
ふれた
てのひら

紙のページをめくる音は
なぜだかいつも
おいしそう。

春の雪 わたしに本は処方箋

跳ね橋に春の光は「る」のかたち

図書室は臓器の一つ 春時雨

羽化の如く名詞と化するＳＥＸの
やわくかたまりはじめる手足

死を待っているの私と雪だるま

珈琲はうたたねの味春炬燵

水色はおす麦色はめす
ペアの
しおからとんぼ、むぎわらとんぼ

若布もどる
せいしは闇をさまよう

春は曙、横断歩道の冷たくて

はんぶんこしといて春の月のせい

学級文庫の選書が
やさしいひとだった

元担任の逮捕聞く朝

風光る
シャッタースピード上げてゆけ

仲直りせず初雪を赤い靴

好きだとは言えない
距離に落ち着いて
手持ち花火を見つめるばかり

じだんだをうまく踏めない
いもうとが
抱きしめている
かいじゅうずかん

博物館で三ツ矢サイダーを
飲んだ後とても未完成な息をはく

手を繋ぎ合って
ゆきましょう
さりげない明日を
笑顔で迎えるために―

ありがとう
ごめんなさい
いただきます
これからはじめようか

糖衣
世界が比喩であふれていく

街のかたちに雪が積もる
私のかたちに雪がへこむ

プレス機に
焼かれるタコの音のよう
僕を名付けたひとの寝息は

友達とせーので放つおしっこは
塾講師の書くエックスのよう

殻の中から
わたしの心を手渡して
信じるときは赤鬼になる

表層の偽りに疲れたけれど
あなたと水面を震わせた夜

全盲の祖父が描いたあの海に
忘れられない青を補う

落ちていく夕日が一重瞼へと

短詩縦書き重力をいかんなく

嵐だったころを教えて　
みみもとを口にふくんで
すこしだけ言う

無視よりも罵声浴びたい春の雷

沈黙をすれば金貨くれると
羽をもがれた天使が告げる

門壊れドアが叩かれ獣来る
その瞬間に弾丸込める

片虹を架けるみたいに
脇腹を伸ばして過ごす
雨の土曜日

ひとりでも生きてしまえる確信が
北極星の孤独に似ている

難しい方の「お」です、
そう「を」です。
しゃがんで蟻を見てるみたいな

大体が私のせいであることは
知っているけど月が綺麗だ

浜辺には異国の煙草が落ちていて
少年少女が捨てる故郷

右の足は左に行きたい
左の足は爪先で立ちたい

棺桶に入れたいものを買い集め
花火コーナーで立ち止まる冬

筆圧の強さは怒りではなくて
不器用すぎるやさしさの銃弾

ゆっもらも　ゆもっも
と花震わせる
あおむしの幽霊のうたたね

桃色のきりんに恋をした子猫
５時のチャイムのなか
駆けてゆく

跳ね橋に春の光は「る」のかたち

（１９４５年を何度でも）
ぬぐいつづける夏のスノッブ

半世紀永く胞子を飛ばし継ぎ
きのこの傘が覆うジャポニカ

しやぼん玉とんで
ふれてはならぬもの

活火山背に撮るスキー板掲げ

朝寝したいランドルト環繋げたい

自由になりたければ、
まずは牢屋に入るところから
始めなければならない。

雀荘は海へと還る
あのひとが
骨張った手で洗牌すれば

菜箸の上の方持つ雪女

夢またの名呪いまたの名春の泥

深刻になればなるほど学校は
指紋ばかりの雨の日だった

愛してるって言ってくれたら
愛すから
氷漬けのドラえもんを未来へ

オフィーリアのように、とか
俺が言っていいのか

高画質の心臓

血液がギター
骨格がベース
心臓がドラム
ライブハウスの身体

群衆を抜け秋風が影を生む

海につづく坂
を
駆け下り　夏を抱く
すべての樹々が眼に痛かった

かわきながら
強く
ふるえるたましいが
たてがみのような葉陰にふれる

おるがんを
ひとさしゆびで鳴らしつつ
かみさまになれそうな　月夜だ

ひまわりが父の背丈になっていて
水をあげたら抱きしめてきた

街のかたちに雪が積もる
私のかたちに雪がへこむ

したくないことが増えたら
ぎちゃぎちゃとさわいで進む
じてんしゃになる

殻の中から
わたしの心を手渡して
信じるときは赤鬼になる

いちねんはさよならばかり
ふくよかにふる
八月のあたたかい雨

戦争の跡地に咲いた向日葵の
勝手に意味を背負わされる夏

グミを踏む子どもも
グミでできている
各駅停車はマジメすぎるね

天使の列がつくるブレーカー
ぜんぶ落ちたら運動会が始まる

街中のにこり鏡ににこりする

愛の文たり得る強度
梅を手折る

チェーンソーって馬鹿いいよな、
って感じして
鎖が夜に垂れていくだけ

胸部には夕焼けが押し寄せてくる
ようなつづら折りの水曜

どうしたらいいの
起きられない朝のために
毎晩ひつぎに入る

消灯、孤独も黙って寝ろ

網棚の東スポの皺余寒です

さみしさがやわらかく、降る
箱庭できみの影が揺れている

僕の名を
テプラも覚え始めてて
春は眩しい密室である

パック寿司を食べ終わった
プラ容器のような気持ち

深爪の痛みで薄めた感情を
言葉にできず染みにしている

ゆっもらも　ゆもっも
と花震わせる
あおむしの幽霊のうたたね

トビウオは
トで踏み切って
ビウと飛び
オの口のまま海になること

ヒトゴミを数えて歩く（キチガイ
イチ）（キチガイニ）（キチガイ
サン）…︙

佇んでいる　無言の
なかにやさしさが　ぶかっこう
に彼は
背中で語る

リフトから帽子振り合う春スキー

振り向いてみても土手には
ぽっかりと
やっぱり誰もいない夕焼け

若布もどる
せいしは闇をさまよう

朝朝朝
あさはどうしてぬれてるの？

雀荘は海へと還る
あのひとが
骨張った手で洗牌すれば

日が昇る
覚悟ならもうできている
米を研ぐ手は獣のかまえ

私より小さないのちと
生きてみたい
小五で枯らしたサボテン忘れ

骨を集めて
あなた作っても
無口なところは
変わらない

深刻になればなるほど学校は
指紋ばかりの雨の日だった

方法論で驚く時代は
葡萄のようにみずみずしくて
黒く光って

僕のせいで苦しむ人がいてほしい
電気ブランのように眩んで

四大で硬貨みたいに傷だらけ


つみたてNISA　やめて
いますぐ

上質なテトリスみたく言いあえば
ワイパーのいらないくらい雨

気張らない二人のための桃源郷
こころの揺れも長生きゆえに

永遠に犬のまばたきリフレイン
だったらいいな
ばかばかしいな

シャボンだま
視力は二度と戻らない

いちねんはさよならばかり
ふくよかにふる
八月のあたたかい雨

青空のその時々の不平等
育ちの遅い僕置いて、時代

天使の列がつくるブレーカー
ぜんぶ落ちたら運動会が始まる

席替えで一番前を選ぶ子の
パンディキュレーション
『アダムの創造』

街中のにこり鏡ににこりする

チェーンソーって馬鹿いいよな、
って感じして
鎖が夜に垂れていくだけ

垂れ下がる氷のことを
激情と
誰が言ったの、湧き上がる宵

胸部には夕焼けが押し寄せてくる
ようなつづら折りの水曜

月夜、それを反故にしぼくは
濁流のようになっちゃう
明かりを見てた

肩書はメゾフォルテです花水木

もうすこし遠くの鳥よそこにいて
午後の紅茶のフタが開かない

逃げたっていんだよ
タッチパネルに見下ろされつつ
公転する寿司

うなぎには関節とかなかったよね
エンドロールにきみが重複

保健室で
ギャルはバイトの夢をみる
おふとん用の千切りキャベツ

側溝をすり抜けてゆく寄る辺たち
瞼に空を挟んでみたい

大いなる寂しさ吸って
くらくらる
きみの大いなる手のひらが
ほしいわ

私の石ころに描かないで
ゴヤもラッセンも
そのまんまがいいって言って

切株に痰も小雨も降ってきた

僕の名を
テプラも覚え始めてて
春は眩しい密室である

汐留と汐入の違いわからない
睨んでないのに泣かれてかなしい

わしがまだ若い頃はな
とうきょうは
とぱうんだきょう
という街でな

蛞蝓が冬に消えたらあとは梅雨
差別用語を使わずにおく

やわらかい
余寒がつつむ
シャケイクラ

サラダスピナーって
サラダスピナーだよ
時間は世界の前景だし

初恋は淡水に棲む


かにぱんをゆっくり
解体していく夜更け

半熟のすももを撫でる
親指の腹で円周率がはじけた

しんしんと春の霧雨
降り積もる
考古学者も知らない地層

僕の泣き声が蜂の巣からする

セーターの
香ばしい枯れ草
野うさぎみたいな少年

ひらがなで
あいしている
と言う時に、
あなたはいつも冷めた目をする

白菜を無理に切る時の音がする
初恋でした、しくじりました。

かわきながら
強く
ふるえるたましいが
たてがみのような葉陰にふれる

ぽにーてーる
に
風は結われて　かっとばん
剥がし切ったらきみと別れる

おるがんを
ひとさしゆびで鳴らしつつ
かみさまになれそうな　月夜だ

上質なテトリスみたく言いあえば
ワイパーのいらないくらい雨

水仙に触れるいつかのわたしたち

もう目には見えないけれど
窓際の日向に犬が寝転んでいる

落椿一輪未解決事件

電車去ってレースが友を隠す円卓
自白を零しそうな束の間

ハローワーク
　　　　裸眼で歩く夜もあるさ

コッペパンふわふわ毟る狂咲

熱燗で
宇宙と
握手できました

冷たくていいのお水は
それよりも
何も言わずに抱いてほしい

切株に痰も小雨も降ってきた

さみしさがやわらかく、降る
箱庭できみの影が揺れている

きみの針がやさしく突くから
いつまでも泣いていられた

みぎわの春に
ふれた
てのひら

大降り小降り
生き永らえているか
吐き気がする緑を背負った
あの小さき蛙は

やどかりを頑張ったから人になり
多分未熟なままで死ぬのさ

難しい方の「お」です、
そう「を」です。
しゃがんで蟻を見てるみたいな

放物線を描いて飛んできた気持ち

すべてをほおりだして
さくらんぼ農園へ行くときの
車窓

きみの
そのキリンみたいな睫毛を
思い出している春です

くしゃみする人の
あたま
　っから
　　落ちる
変な形の積み木を拾う

大泣きのための寄り道しゃぼん玉

ミサイルの形のピアス薄氷

きみがいだく杏子のようなさみし
さを置いてけぼりに春はたけゆく

祝日の中学校のグランドは
夕日が溜まって湖になる

いつか死ねる
喜びを噛みしめながら

それまでの暇を潰す

春の昼歩いて地図を買いに行く

学級文庫の選書が
やさしいひとだった

元担任の逮捕聞く朝

半熟のすももを撫でる
親指の腹で円周率がはじけた

生ハムをふわりと巻いて
本当は花だけ産みたかった、
と姉は

無精卵みたいな言葉を吐きながら
カウンセラーは窓ばかり見た

葬式はするな白梅の香の中

目が回るほど　好きだった。

骨を集めて
あなた作っても
無口なところは
変わらない

夢またの名呪いまたの名春の泥

僕の泣き声が蜂の巣からする

深刻になればなるほど学校は
指紋ばかりの雨の日だった

定食屋のテレビに映る定食屋


こっちでは生姜焼きを食べてるよ

東京は

だなんて枕詞では
表せなかったヒトもネオンも

お風呂場を流れる言葉掬いあげ、


こんなこと前も書いていたよな

月冴える版画に梟の羽のびゆく

仲直りせず初雪を赤い靴

セーターの
香ばしい枯れ草
野うさぎみたいな少年

石臼が
奏でて刻む
冬の夜