海に降る雪 主語のない告白文
造花に蝶がとまるか賭けてみる
水でみたすための器でない体
絶やされた火の跡をみた日の骨接
自分さえ重い パーカー乾かない
文字ってうねりじゃん 海だったのかもね
鬣も角もない獣が書く詩
ふと立つ棒 かつて木と呼ばれてたこと
明るくて見えない 闇でこそ目をひらく
血圧の低いキリン ここでは飼えない
「永遠」を「氷遠」と書く 水夫の手
流れかれ やがて川の名奪われる
圧縮と解凍 破損ファイル多数
駅と駅の間を歩く ここだって町
辞書割いて書く詩 laughter in the dark
白いババロア 花とよんでもいいならば
逃げ水を追って 確かな財政難
重力も摩擦もない 実も実らない
火でも沸く電気でも沸く水 無傷
日焼けで隠れる傷痕 夏の間
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