垂れ込める雲切り開く雪迎え
居酒屋に隣の会話聞く秋刀魚
夏季講習糖の模型の軋む音
ずうずうと鳴く雪明かり 踏みしめて
チョコミント味二つは買わず秋思
トイレ流し冬夜隅から壊れゆく
親戚の皮肉短し夜長し
「青になりました」 信号機時雨ている
白く凍る吐息は雪になれなかった
ぽっかりと闇立ち上がり冬の月
銀世界ごろんとコートの黒一つ
雪の原吐息は立って天の青
林檎は甘煮され透き通って従順
ニューロンに錆びつく秋思夜夜夜
室外機唸って炎える夏を吐く
教室の窓秋は永遠回帰
実験室の窓に冬が張り付いている
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