ペダルを逆にまわすと暮れる彼岸
ノウハウをあなたの鱧に囁いて
弟のこもった声が野を混ぜる
結局はユリの下請けではないか
百色のえんぴつが歓迎しよう
雑音が一羽の慣れになる過程
算段があるのであれば骨を貸す
お手本のはずが五台の教習車
森林をひらいてはテニスの座学
夜に シロツメクサたちの裏笑い
誘われるまま深爪を春の沼
隠せないあざを歯型を今ほしい
こいびとの胃に数百のしらすの目
テキストに起こして鳥を可愛がる
さん付けに戻してそそぐ烏龍茶
輪郭にかつて金魚を埋めた手を
川底のぬるっとぼくを好きにして
徒歩でしか辿り着けないその漁村
ありがたい言葉でもって焚火消す
蓮の咲くような身体になるかしら
あいさつが弱くてあたし川に来る
サンダルをざあざあ鳴らし浅い川
陽炎は揺らしてなんぼ 音のなる 靴でこっちにくるまるいひと
水深にくるくるまわる葉の背骨
うすい声 ぼくが扉を閉じたのに
日報にみつばちのひみつを記す
にんじんの ナムルが冷蔵庫にあると 言ってふたたび母は眠った
夜学から帰れば母はおかえりと ゾンビのように毛布をはらう
外壁がきいろい家のガレージに グレーの車があるのはこわい
さくらんぼ 僕はいたって不規則な せいかつを 種 もうすこしだけ
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