心臓を語尾に飾っている夫婦
青信号全て渡って神社着く
夏の暁海だと気づいていない部屋
キッチンの床でふたつの膝を見る 今日を終えずにまだ膝を見る
動物園特に語らうこともなく ソフトクリームが丸みを帯びた
わたしたち同じ世界で生きてると 思い出すため海を歩いた
孤独とは自分に忘れられること 私を見つけ光る自販機
ぼくたちはいかなるときも美しい ミートソースで赤いくちびる
冷や波に沈むかかとが恋しくて 行くとこリストに追加する海
眠れない人だけが知る花筏
我慢などしなくていい と言っている 1000円丁度のレシートがある
しゃぼん玉 春の狂気を詰め込んで
生きてきた月日まるごと愛でる櫛
詩
俳句
川柳
短歌
アフォリズム
全種類