コーヒーはカップに満ちて 月の夜のカフェの やわらかな喉を映した
さらさらと風に言葉を囁いて 木々はしずかな炎のかたち
海はつやめく巻貝のなかにあり ときどき耳がずぶぬれになる
車窓から風景を眺めるように いつか人生を振り返る
夏の葉は水を含んで つやつやと 眩しそうに笑う人だった
目を見ろと言うから 覗いてみたけれど 月が映っているだけでした
ニッポンと 呼ばれて振り返るのはだれ? 政府、天皇、それともわたし
クリオネの牙は透明だとおもう?
街ひとつ 洗濯槽に閉じ込めて その音を聴いているような雨
遠い街で やわらかな胸に包まれて 動きつづけている心臓よ
思いきり引っ張るんです よく見ると垂れてるでしょう、 耳から糸が
私は君を金では買えず そのことがとても嬉しく 手をつないでる
僕たちも めちゃくちゃをしてきたじゃない 犬にお菓子の名前をつけて
みんなひとりなんだと気づく きらきらの ビアガーデンを眺めてるとき
夕焼けに さわったことはありますか 不思議と熱くないそうですよ
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