川面からのびる電灯 ぎるぎると 吾のいのちを煽り続ける
なんでもない日に クラッカーを鳴らすとき 私のいのちはわずかに浮いて
プリズムパワー せめて光に包まれて もう選べない車窓のブルー
雨予報 降られず家に着いたとき わたしに残るかみさまの部分
ポケットがたくさんほしい しあわせは 歪なかたちに砕いていくこと
生まれたての卵白逃げる ぬらりらと そんなに怖い思いをしたの
すきまかぜ着陸地点に 焼き菓子を置いて わずかにもてなしている
恐竜が静かに死んでゆくときの 水のつめたさ ゴリラテープと
まっしろいロールケーキに 倒れこむときだけみえる 教会がある
ルマンドの地層にもぐる ルマンドの欠片を拾う わたしと目が合う
二等辺三角関係 遠いから 私はハッピーエンドじゃないね
待っている人も待たれている人も いない待合室の空き缶
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